2012年4月28日土曜日

なんちゃって

山崎努さんの「俳優のノート」の中に
コーデリア役の若い女優さんがうまくいかなかった時
演出家(鵜山さん)が「台詞の合間に『なーんちゃって』を入れて」と指示した

というエピソードがあって
最近レミニッセンスのお稽古でそれをよく使ってみている

例えば preparationをしっかりやると
溢れんばかりに目に涙を溜めた状態で第一声を始めてしまう
そうじゃなくて preparationをしっかりやった後
わざと「なーんちゃって」と言い 一旦キモチをすっかりリセットする

みんな せっかく準備した想いを失うのが怖いのだ
だけど きれいにリセットしても 準備した想いは ちゃんとなくならない

「なーんちゃって」でにっこり笑っても
ある言葉にキックされて さっきまで準備した設定がふっと湧き上がる
それは意識して一生懸命継続している思いと違うので より自然に より印象的に現れる



それともうひとつ。。。。

例えば冒頭のシーンはどうしてもみんな印象的に作ろうとしがちなのだけれど
わざと 笑ってやったり 怒ってやったり 大泣きしながらやったり
そんな風に極端に演じてみることで いろんなものが見えてくる
自分の中に埋もれている 新しい演じ方に出会える

確かキムさんが「体の形に出会う」という表現をしていて素敵だと思ったことがある
自分の演技に出会う感じ 素敵

人間は泣きたいときは笑おうとするし
怒りたいときは隠そうとする
ネガティブな感情を無意識にごまかそうとするものなので

泣きそうなシーンではわざと笑ってみるといい
演技がより印象的に強くなる

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