2011年7月23日土曜日

メディアとは?

じゃあ 眠れないから 来月何をやるのか ちょっと説明してみるね
これからは 懇切丁寧なYUKIを目指すよ

タイトル「MM」は岸田理生と言う女性の劇作家が書いた「メディアマシーン」の頭文字をとったものです。
今年に入って始めたのですが、今回で3回目になります。基本一人でやってるの

岸田理生さんは私が20代の頃初めて入った劇団の主宰者で
寺山修司さんの天井桟敷にいた頃に寺山さんと共同執筆したりしてた方で
テレビドラマや映画の脚本も沢山書いてた ちょっと有名なのは 蜷川さんが演出してる「身毒丸」とか

「メディアマシーン」は
ドイツの劇作家ハイナー・ミュラーが ギリシャ神話の王女メディアをもとに書いた「メディア・マテリアル」を理生さん自身の言葉で改訳、アレンジしたもので 一般には出回っていないテキストです
ハイナー・ミュラーの「メディア・マテリアル」の方は出版されています

ギリシャ悲劇の王女メディアは アルゴー船に乗ってきた英雄イアソンに激しく恋してしまうのね
これは美の女神アフロディーテの息子キューピッドが恋の矢を射たからなんだけど
もうそれはめっちゃ好きになっちゃったわけ

メディアのパパは異国から来たイアソンに嫌がらせで火を吹く牡牛を殺せとか
金の羊毛が欲しければ龍を殺せとか無理難題をふっかけるわけ
「お前ら本当に神の末裔ならそんぐらいチョロいだろ?」ってね

それを聞いたメディアは愛しのイアソンの為に魔法で牛殺しや龍殺しを手伝います
だって好きなんだもん
あ!言い忘れて射たけどメディアは魔女です
女神ヘカテに仕える巫女さんなので、いろんな薬草を使って人を生かすも殺すもチョチョイのチョイ
火を吹く牡牛や龍を殺すなんて朝飯前なのよ

メディアはイアソンの為に次々と「殺し」を重ねてゆくの
だってイアソン ラブなんだもの (*^m^*) ウフッ
駆け落ちしたあたしたちを追ってきたパパの軍勢の気をそらす為に
実の弟も八つ裂きにしちゃったわ
バラバラの肉片を海に撒いて パパが拾い集めている間に あたしたち逃げたの

彼の国に着いたら「金羊毛を奪って来たら王位をやる」って言ってた王様が約束を破ったのね
金羊毛なんて取ってこられるわけがないと思ってたのね
あいにくだけど 約束を破った王様はお仕置きよ 殺しちゃったわ

でも さすがにちょっと手荒なやり方だったから 王様を慕っていた人民たちに攻められて
仕方なくあたしたちは コリントの国へ逃げました
やれやれ 約束破った方が悪いのに ひどい話よね

命からがらコリントに辿りついて 大々だ~い好きなイアソンとの間に可愛い子供達も生まれて
やっと平凡で幸せな家庭を築けるかと思ったのも束の間っ!
ご多分に漏れず浮気問題が起きた
なんとコリントの王様がダーリンに「うちの娘と結婚して跡継がない?」って話を持ちかけたの

コリント王の娘グラウケーは私より若いし
ま 美しさは私の方が上だけどさ
男って古女房より若い女の方が好きだし
グラウケーと結婚すれば王様にもなれちゃうわけだし 超逆玉?
何より私の愛情が重すぎて怖いとか言うわけよ
誰がここまでサポートしてきたと思ってんのよ っもう あったま来た!

イアソンとグラウケーの婚礼の準備が着々と進む中
私はしらばっくれてグラウケーに花嫁衣装を送ったの
ものわかりのいい女のふりをしたけど
の着物には毒が仕込んであって
それを着たグラウケーはまんまと焼け死に
ついでに助けようとしたコリント王も焼け死んだ ざまぁみろだわよ!

んで 最後は可愛いさ余って憎さ百倍のダーリンを殺すと思うでしょ?
でも私はその辺の平凡な主婦とは違うのよ 魔女よ魔女 王女メディアよ
私を捨てようとしたイアソンはもっともっと う~んと苦しめてやるんだからっ! っもう 怒髪天!

で なぜかわたし イアソンと私の間に生まれた息子達を刺し殺した
ええ 毒薬も魔法も使わずに 刺し殺したの

あれからもう何年経ったのかわからないけれど
今 私は冷たい湖の底から 永遠にこの枯れ果てた世界をみつめているわ
廃人のようになったイアソンはとうの昔に 自分が乗っていたアルゴー船の角に頭をぶつけて死んでしまった 

というお話でした まぁ昔々のお話なので 細かいところは諸説あるけど だいたいこんな感じ 自身の思いに正直に生きたメディアのお話 神々と人間の媒介者だった巫女メディア 毒にも薬にもなるメディアは 「マスメディア」の語源という説もあります

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