2010年12月12日日曜日

SAND TOPOS

12月11日 久しぶりにKIMのステージを観に行った
新国立劇場 本当に豪華な劇場です
KIMの舞台はここで観ることが多い

天井から砂が4すじ 細く細くずっと落ち続けていた そう砂時計みたいに
彼らは砂時計の中の生き物たち
明かりが素敵だった 砂と灯り
それから若い女性のダンサーも素敵だった 輝く未来にもいたそうだ

終演後 楽屋に向かっている時に サエちゃんに会った
今年の夏に一緒に合宿に参加した後 イベントにも一緒に参加したイカした女の子だ
一緒に楽屋に行こうと誘うと ちょっと緊張していた そのまま帰る気だったのか?
行ってあげたらKIMだって喜ぶ と 半ば強引に引っ張っていった

楽屋入り口で今度は清水さんに会った うわ15年ぶりぐらい
墨田区のお母さん KIMのカミニクノイズとかアサヒのステージでお世話になった
とてもエネルギッシュな方だ KIMを待っている間に思い切って声を掛けてみた
「輝く未来にいた YUKIです」 覚えていてくれた うれしい
相変わらず元気で しかももうすぐ70歳だという
こういう老婦人になりたいと憧れる一人

KIMとは少しだけ話した いつも思っていることの半分もKIMには話せない
何だろう 緊張してしまうのかな 元気そうで何よりだった
さえちゃんも 緊張しながら あの後メールの返事ができないことを謝っていた
素直で羨ましいと思った

帰り際に 輝く未来の最後のステージを観に行くのかとサエちゃんに聞いたら
もちろんと即答されて あ そうか 迷っているのは私だけかと納得した
輝く未来を辞めてから 私のいない輝く未来のステージを観たことが一度もない
そしてその輝く未来のラストステージのタイトルが「いないあなたとここにいて」だ
自分に向けられた作品だと思い込んで観に行くのもいいかもしれないと少し思った
輝く未来の最初と最後に関わるということが 素敵かも と

KIMの舞台(というより輝く未来の舞台)はいつもタイトルが素敵

2010年12月9日木曜日

リア王

随分久しぶりにカトレア読書会で仙川のniwa-coyaさんへ
懐かしい面々と新しい面々
息のつける空間と美味しい珈琲

今日は珍しくシェイクスピア
「リア王」
好きな作品だった

幸い女性参加者が三人しかいなかったので、すんなりとゴネリルに決まる
嬉しい
リア王ならゴネリル
マクベスなレディ・マクベス
業の深い女性が好き


リア王は何度読んでも
ただの悪人が一人も出ていないなと思う
マクベスもハムレットも
善と悪がはっきりしているのに
リア王はゴネリルもエドマンドも本当の悪人ではない
一見悪業に見える行動に向かわざるを得ない彼らの下地がしっかりと描かれている

自身の置かれた境遇から
心を閉ざして生きるしか
いられなかった悲しみが


舞台には上がれていないけれど
物語を声に出して読むだけでも
幸せなんだな 本当に


20日には鈴木忠志さんのリア王を観に行く
近頃ずっとリア三昧

2010年11月23日火曜日

停滞期

雨が強く降る夜は眠れない
この前眠れなかったのは満月の夜

ブログ書かないのは停滞しているから
もう長いこと停滞しているが 今の方がずっと落ち着いてはいる
何をするにも実は思っているより沢山のエネルギーが必要で
そのエネルギーは簡単には蓄えられない

芝居やれれば何でもいいわけじゃないとやっと気づいたのが
ここ1年の一番大きな成果で
けれどそれに気づいたからと言って 全てが前向きに進むわけじゃない

そしてこれは前からずっと知っていたことだけれど
特に芝居にだけこだわっているわけじゃない

ゆっくりでいいから 自分が楽に動ける場所へ
ずりずり這って行けばいい

2010年10月29日金曜日

谷中のボッサと墨之江ユキさん

谷中のボッサに行った
墨之江ユキさんに連れられて
私と同じ名前のユキさんはこんな人↓

彼女との出会いへの経緯を遡ると
少し前に原宿のJET ROBOTにJET POETを観に行った時
店のマネージャーのツルちゃんに「幸ちゃん久しぶり 幸ちゃんも読むでしょ」と
当日急遽参加 用意していなかったので覚えていた自分の「石榴」と
いつものハイナー・ミュラー&岸田理生の「メディア・マシーン」をそらんじる

そこに音を即興でつけてくれる人達の中でユキさんが声を出していた
何か合うな~ この人の声と思って声をおかけしたのが最初

ちなみにJET ROBOTつるちゃんとの出会いは
伊藤キム+輝く未来の初演「蝿の王」の時に
つるちゃんが舞台監督をやってくれたのが最初
だから随分と昔のこと
あの時はビコが小道具の蛍光管を本番中に割っちゃって
キムとつるちゃんが掃除道具を持って
それっぽく まるで出演者のように掃除しに出てきたのが面白かった

で話を戻すと
その後ユキさんのライヴに一度誘われて聴きに行って
随分前回とは印象が違うなと感じた
小さな小さなライヴハウスだった

でそれからまたしばらくしてmixiでユキさんの方から会いたいと声をかけてもらって
やっと先日初めてのデートとあいなった

いろんな話を聞いて
いろんな話をして

私の都合で時間は随分と短かったのだけれど
たくさん勇気をもらった
ユキさんに連れて行ってもらった谷中のボッサというカフェはライヴもできる
そうか こういうところでもできるんだと 自分がやりたいことが 本当はうんと近くにあるんだと知った
それから彼女の生き方にもいろいろと勇気をもらった

みんないろんな風に生きていて
何より自分が心地良く生きられるのが一番なんだけど
よくよく気をつけていないと 不安が自分をがんじがらめにしちゃうんだ
自由って心細いからね

2010年10月16日土曜日

『Politics!Politics!Politics and Political animals!』


16日のこと 伊丹まで舞台を観に行って来た
エイチエムピー・シアターカンパニー2010年新作 
『Politics!Politics!Politics and Political animals!』
岸田理生さんの「リア」を原作とした作品

エイチエムピー・シアターカンパニーは大阪を本拠にハイナーミュラーを主に上演している団体で
今年のリオフェスティバルにも参加していたのに
私はちっとも知らなかった ごめんなさい

ハイナーミュラーを題材として選んで舞台創りをしているというだけで
無条件に応援したくなるのに ましてや今回は理生さんの作品
わざわざ関西まで出かけて行ってでも観たい舞台でした
行って良かった
舞台美術はハイナーミュラー作品のような雰囲気
白く小さな四角形の積木のような箱が整然と並べられ
舞台下手からその積木たちに照明が当てられている
一枚の絵のように静謐で無機質な舞台
その片隅に日常を思わせる ティーポットやカップが当たり前のように配置されていた
一瞬で「狂気」を感じる 空気

母と娘二人 それから白いコロスが数人
娘は最初長女かと思っていた雰囲気の女優さんが実は次女で
可憐な雰囲気の女優さんが長女だった
コロスの俳優さんたちはほとんどが皆若い 学生さんなのかな
母親役は多分故意にくたびれた中年女の風貌に作られている
腹部にたるんだ肉 猫背 疲れきったような目の下のクマ

それに比べ存在しない父親はスクリーンの中で随分とスタイリッシュないでたちで
現実感をまったく伴わない しゃれた帽子をはすにかぶって
きっと仕事はデザイナーとかそんなんで 決してサラリーマンではない
現代の父親像ってああいうのなのかな
もっと父親像を曖昧にした方が良かった気がします

長女はヒステリックにかつ確固たる自信を持って喋り続ける
自分の行為を疑ったり悲嘆にくれる様子など微塵もない
先日座・高円寺で観たキム・アラさんの「リア」に出てくる長身で悪女風の長女とはまるっきりかけ離れた長女像だ
長女役の高安美帆さん(ブログ: http://ameblo.jp/miho-hmp-theater-company/)という方は
クルクルと動き回り 切り替えが早くて 何でも出来るんだろうなと思った 羨ましい

キム・アラさんの「リア」では元岸田事務所+楽天団の先輩木島弘子さんが次女役をやっていたのだけれど いわゆる理生さんがイメージする無垢な少女のイメージで
物語に対して象徴的に存在していたが

今回のこちらの舞台では次女はとても存在が薄い
とても魅力的な顔立ちで存在感もある女優さんなので少しもったいないなと思ったが
とにかく喋り続ける長女と徹底的に対比させているのだとしたら それは成功していたと思う
ただ、序盤で次女がマイムで朝食の支度をするシーンが
とても丁寧でコミカルで面白かったのだけれど
これはその後の次女像を考えると ちょっと浮いていたかな
もっと楚々と朝食の準備をしていた方がいいのかもと思った

前半の異様さに比べて 後半の家族が壊れていく様にあまり驚きがなくて
私は少し退屈だったが アイデアと役者さんたちの力に一票入れました

終演後のアフタートーク 演出家、ドラマトゥルク、文芸員の方三者のお話があり
最後に観客から 玉座の扱いについてもう少し違ったほうが良かったのではないかとの意見が出された
最後に妹が玉座に座るとか のアイデアに演出家の笠井氏がそれは面白いと関心していたのが印象的でした 反論とも思えるような意見に耳を傾けられる演出家は信頼できる

帰り際に演出家の笠井氏に自己紹介させていただき、先ほどの三名の方ともお話させていただきました
長女が言う「父」という言葉のアクセントが普通と違うのはなぜかとお聞きしたところ
実は後ろにアクセントがあるのが標準語だとのこと 知らなかった
てっきり大阪弁訛りなのかと思っていました 「乳」と聞こえる「父」の発音に逆に日本語の言霊的なひっかかりを感じて面白かった

それからドラマトゥルクの方に 最初の「暗闇の真ん中~」というハムレットマシーンの最後の台詞の引用についてなぜ理生さんの訳でなく谷川道子さんの訳を使ったのか聞いたところ
理生さん訳があるのを知らなかったとのこと
ああ、そうか あれは公式には出版されてなくて
ハイナー・ミュラー・プロジェクトのディスカッションの時に会場で販売されていたものだったと思い
理生さんがアレンジしたハムレット/マシーンの最後の一節をお伝えしたところ
ずっと悩んでいたところが解明して良かったと喜んでいただけました

長く続けていって欲しい劇団だ
もっと素敵な作品を創り続けていって欲しい
そしてできることなら いつか作り手側に参加させていただける機会があればどんなに嬉しいだろうかと
夢見ながら夜行バスで帰途につきました

次回も観に行きます

2010年8月10日火曜日

メディア

王女メディア

理生さんのメディア・マシーン
コピーしか持っていなかったのでWordで打ち込んだ

イアソンを恋したメディア
子殺しの母

理生さんのメディア・マシーンのテキストは好きで
よく読む
JetRobotのJetPoetでも二度ほど読んだ

愛されない女が復讐をする話が好きみたいだ
イザナミは黄泉の国まで迎えに来てくれたイザナギが
自分の変わり果てた姿を見て逃げて行ったことに怒り
毎日千人を殺すと言う 壮快だ

耐える女なんか嫌い
自分の感情に正直な女が好き

打込んでみて改めて感じたことだが
言葉は黙読するのと音読するのと打込むのと
全て印象が違う
鉛筆で書くのも 誰かと一緒に読むのも
カメラの前で読むのも 舞台でやるのも
マイクを通すのも 生声でやるのも
きっと全部違うだろう

いろんな方法で触れてみるのは面白い

2010年8月6日金曜日

BEYOND

「BEYOND」を観た
http://www.kt.rim.or.jp/~yuki-k/YUKI/Takuji.html#beyond

1992年 およそ18年前の作品だ
私はこの作品を多分ちゃんと観たことがなかった
ドイツのコンペで準グランプリを取った作品
ずっと観たかった
卓司君がいろいろな理由をつけて私に作品をくれなかったものだ
私から依頼した作品以外彼は私に作品をくれない
ずっと謎だったけれど 多分悪いと思っていたのだろう 観てわかった
昨日の撮影前にDVDをくれる時「YUKIちゃんは変わっていないよ」と言った
私も観て思った いろんな意味で変わっていないなと
とても愛おしい作品だ

2010年7月28日水曜日

緊張と弛緩

劇団を辞めた後、成り行きでダンスカンパニー「伊藤キム+輝く未来」に入ったのですが
伊藤キムはいつも「緊張と弛緩」のことをよく言ってました
緊張と弛緩の切り替えが大事だって


私のからだは弛緩はかなり得意で
それはもうゆっるゆるなのですが、緊張がまるっきり苦手なんですね
シャープさがない
ま、それはあまり気に病んでもいないのですが

今回のワールドダンスでラストに私たちだけのシーンで5分間静止するというのがあったんです。
わ〜っと自由に踊った後、音のきっかけでピタッと止まる
毎回同じ振りで踊っているわけじゃないので、どんな姿勢で止まるかはわからない
それこそとんでもない形で止まらされると、そこから5分間 地獄の苦しみが待ってるわけです
絶対に動いちゃいけない5分間

その5分間が終了する頃に
体を突き抜けていくような音が流れて
その瞬間
私たち昇天しちゃうわけです

それからゆったりと立ったり寝たりという動きが繰り返されるのですが
5分間の静止の後なので物凄い集中力なんです
観客もなぜか目が離せない

ああ表現の本質ってこういうことかもと感じました
踊る技術なんか何もない私たちが強い集中力(緊張)と弛緩だけで観客の目を惹き付ける


何を言いたいかと言うと
この5分間の静止に近いことを次回の撮影の時に何かできないだろうかと
いや、実はこの前の1時間の長回しも同じことだったのではないかと思ったわけなのです
緊張を生み出す力が5分間の静止だったり
1時間の長回しだったり
そういうのいくつか試せないかなと

YUKI

2010年7月21日水曜日

日常も大事

ワールドダンスが終わって
また穏やかな日常が始まる
先日T氏に「日常の中に入り込んでくる異質なYUKIちゃんの存在」と評されたけれど
日常生活を選んでいるのも 異質な存在を選んでいるのもあなた自身だろうと
反論できるようになったのはそれから2週間後

さて そんな私も日常をじっくりと堪能してから
次の予定は来月始めの撮影のみ

それでもせっかく稽古を続けてきたのだから
また自主稽古でステラ・アドラーさんのワークをやってみようかなと考え中
ないものは作ればいい

もやもやと自己評価の低いまま 久しぶりにダンスのステージになど出てしまったけれど
学ぶことはとても多かったし もやもやと居心地も良かった
まるで今の気候にそっくりなうだるような蒸し暑さのような居心地だった
やっぱり視点を変えないと行き詰っていることにも気づかなかったりする

稽古場だけじゃ見つからないものとか
自分が怖くて立ち向かえないものとか

もう考えすぎて頭が沸騰中なので
とにかく手放して後は神様にお任せ 責任放棄 何とかしてください

今は撮影にだけ集中しますので 神様お許しください

2010年7月7日水曜日

稽古日誌100706

石になる 止まる
動かない 絶対に動かない
すると感情が動き出す
「止まる」という動作に
魂が激しく動き始める

汗が落ちる
涙を流す
瞬きができない
激しく感情が沸いてくる

音の洪水が激しく私の身体を
通り過ぎていく
慌ただしく

さっきまでの溢れ出す
硬直したキモチが
柔らかくほどけ
二本の腕が
勝手にフォルムを作り出す

私は前を見続ける
息もつけない

世界にはただ私だけが
取り残されている瞬間

誰にも邪魔されない

2010年7月6日火曜日

続けられること

白薔薇を頂いたオーディションは落ちました
残念ですがまた次に行く

今日の稽古もいつも通り
始まる前は吐きそうな程緊張していて
終わると良かったと思う
どう見られているかと
気にならなくなってからの時間が好き

私たちだけの出番が増えたので
俄然モチベーションは上がります

輝く未来各メンバーのソロと
伊藤キムのソロと
踊れる人たちの難しい振り付けと
輝く未来メンバー以外のシーン
素敵です

沖縄渡嘉敷島で元宝塚の女優さん(70歳!)とご一緒してて
ほんのちょっと話しただけだけど
あんな風にずっと躍りや芝居を続けていられたら
それだけでかけがえのないものと
最近気づかせていただくことが多くて
ありがたいのです
いろんなことを
毎日たくさん感じたり考えたりしています
金曜日は衣装合わせ

2010年6月27日日曜日

白い薔薇

オーディションを受けるのはいつだって怖い
それはそれは尋常ではないストレス
舞台本番の緊張感とはまた違う

いつもその日がやってくると
オーディションなんて受けるんじゃなかった
申し込むんじゃなかったと後悔する
けれど実際に審査が始まり
終わって
帰る頃になると

ああ、来てよかった
受けてよかったと
心底思う

一度しかないかもしれない出会い
濃密に凝縮された数分間
今日もとても素敵な出会いだった

白い薔薇の花を一輪もらった
こんな素敵な心遣いに
胸がいっぱいになる

出会う人を精一杯大切にする心のある人と一緒に作品作りを出来たら
どんなにか嬉しかろう

2010年6月25日金曜日

透明にはなれない

先日の稽古でキムに言われた
透明になれば何にでもなれる

今日の撮影で1時間の長回しをされた時

消え入りたい程に残酷に
私は晒されていた
足掻いても足掻いても
足掻けば足掻くほど
私は透明にはなれなくて
空っぽなただの肉塊でしかなくて
重苦しい程の肉と皮膚の密着が
呼吸を遮っていた

弄ばれている甘美な空間に
漂う 光の切なさ

薄暗がりのなか
私の声だけが そこにあり
言葉は意味をなさず 蠢く
空間に圧倒される 身体

あなたとの繋がりが
私を詩的に漂わせる

心地よく

2010年6月18日金曜日

バリ取り

またキムの名言が出た
「バリ取りできなきゃプロじゃない」
私は感動して泣きそうになったね
本当にだよ

バリ取りって知ってる?
金属を成型した時にはしっこに出るはみ出した部分、それが「バリ」
それをやすりで削って綺麗に仕上げるのがプロの仕事
キム曰く「僕はそういう人たちとしか一緒にやりたくない」

振り付けを作っている時
無駄な動きが出てきます
例えば
クルッと回って立ち上がった時に
バランスを崩して上半身がぶれる
これがバリ
こういうのを丁寧に削り取って行くのがプロの仕事

ちょうど昨日「中村俊輔のサッカーノート」を読んで

「絶対振り付けをマスターしてやる」と決心したばかりだったので
今日の稽古とこの「バリ取り」の話はまったくgood timing
キムさんといると昔から何故かよくこういうことが起きます
いわゆるシンクロしやすい
他にも何人かいる
残念ながら身体はちっともシンクロしないんだけどね

で、今日の稽古は本当に泣きそうになった
透明になればいい
って言われた時

悲しみが溢れそうだった

なぜかはわからないけれど
本当に泣きそうになったんだ

透明になれば
何にでもなれる

昔 お前は水みたいだと言われたことを思い出した

2010年6月16日水曜日

梅雨の色

プロフィールの写真が気に入らない
短く切った髪型は久しぶりに気に入っているのだが
このにやけた表情は私らしくないと思うのに
先日写真を撮られた時に「笑顔が素敵な人っていいですね」と言われて歯がゆい
早いところ新しいのを撮ろう

輝く未来の稽古が始まってすぐに
どうして輝く未来を辞めたのかまざまざと思い出した
私はダンサーにはなれないし やっぱり女優だし
振付を覚えるのがとっても苦手だし
自分の好きに動きたいだけなんだと

私が輝く未来にいた頃は
「踊りたくない」とか今よりもっとわがままに散々言い散らかし
それでも随分と自分のそんなわがままも尊重してもらえて
ダンスの公演なのに台詞を朗々と発語させてくれて

岸田事務所+楽天団の先輩の女優さんからは
「幸はキムさんのところにいた時が一番イキイキしていたよね」と言われていた
ダンサーじゃないのにダンスカンパニーにいる私もなかなか良かった

今途中までできている作品の
早い振付の部分はどうにも覚えられなくてついていけなくて
でも妊婦さんのループとかゆっくり伸びやかな動きはやっていても気持ち良くて
身体って正直なんだな

梅雨がやってきて
身体も梅雨で
いつもより水分が多くて
紫陽花みたいに雨色なんだけど
この時期も必要なんだな

2010年6月10日木曜日

雷電

終わってすぐに旅行に行ったので
書くのを忘れていた
久しぶりに北浪先生の舞台

始まる前に簡単な説明があって
その最後に能の舞台での拍手のタイミングについてのお話があった
能はその余韻を味わう必要から拍手をしないし
カーテンコールもないのだと

ただ現代においては拍手をどうしてもしたいという観客の為に
少なくともシテ、ワキがはけきるあたりまでは待って
その後ぐらいに拍手をするのが今の一般的なマナーらしい
とても素敵だ

私が一番最初にいた「岸田事務所+楽天団」も多分寺山さんの「天井桟敷」も
カーテンコールはない いつの間にか舞台が終わる
お能から来ているのかも

一時期 このカーテンコールについてしばし考えていたことがある
どちらがいいとか悪いとかじゃなしに ただ好みの問題だろうと
そしてカーテンコールまでが作品だとそう思う
理生さんは衣装のまま客に面会することも嫌がった
私にはその考えが身体に染みついている
衣装は化粧を落とさないままで 観客に姿を表すのは嫌だ

能役者も衣装のままどころか 終わってから観客に挨拶に来たりさえしない
客に挨拶をするのは奥様の役割らしい
素敵だ

そうそう 本題の雷電 相変わらず北浪先生のシテは素敵
説明書きにもあった通り 雷神が内裏に見立てた1畳分ずつの高みを上へ下へと暴れる様や
石榴を口に吹くんでかっと吹きつけると炎に変わる あたりの表現
激しくて 派手で とても面白かった

鼓や太鼓 地謡も見ていて聞いていて惹き込まれる

前シテの菅原道真公も美少年の妖艶な面に息苦しくなるほどでした
雷電 思っていた以上に素敵な曲でした

2010年6月7日月曜日

ドルフィンマスター

遊び三昧の日々がやっと落ち着いてきて
昨日は久しぶりに自主稽古
近くの市民センターの広い広い宴会場のような「ながいき室(笑)」1時間310円を一人で借り切って
やっとダンスの稽古に着手しました
初日なので無理はせず
まずはヨガを30分やって準備運動
ヨガも久しぶり

それから先月の合宿で教えてもらったゴロゴロストレッチで身体と心を解放して
料理のループを疲れるまで繰り返し
最後に難関のドルフィンに挑みました
腕立て伏せのような姿勢で床にうつぶせになり
両足を大きく天に蹴り上げるようにして身体をくねらせイルカのように前に進む動きです
これをキムさんなんかは軽やかにやってみせます
私も海の中でならできるんだけどね

私が昔輝く未来にいた頃の女子はみんな身体を動かすのが得意ではなかったので(笑)
この技はもっぱら男の子だけできればいいものでした
何せ男子は錚々たるメンバー
まことクラブのまこと君や大駱駝館の雲太郎、コンドルズの鎌倉君
だから私達女の子はできなくてもいいんだーと普通に思っていました

ところが年月が経って 輝く未来にも優秀な女性ダンサーが加わって行くようになるにつけ
そこに男女格差はなくなっていったのです これは当然

というわけで 昔々免除されていたドルフィンも女子供もやらねばならぬ
なので一人で特訓なわけです

いや、強制されているわけじゃないんですけどね
一応輝く未来創立メンバーなのに できないの悔しいじゃないですか
だから絶対来週の稽古初日までにドルフィンをマスターしてやるのよ

だから施設の予約名も「ドルフィンマスター」名前の通りです はい

コンテンポラリーダンサーならぬテンポラリーダンサーな私ですが
さてどうなることやら 乞うご期待

2010年5月30日日曜日

傷つくこと

俳優というのは心の底から傷つく仕事
とステラさんが言っていることにえらく感銘を受けた

演技クラスのコーチも観客は役者が傷ついているところを見たいんだ
とある日言っていた

一昨日のこと演技クラスの最終日に少し深刻なことになり
それからしばらく混乱状態が続いている

詳細ははしょらねばならぬが
正しさより愛が大事ってこういうことなのだなと身に染みてわかった1日

そして、権威ある人が必ずしも正しいわけじゃない
例えば伊藤キム氏は合宿で誰も否定はしなかった
だから私たちは自由に創造力を発揮できたのだ

どんなことも疑ってみることは必要だし
自分を信じることも大事
そして俳優は決して権威に屈してはいけないのです

傷はまだ痛むけれど
怯まずに自分を信じられたことは誉めたい
輝く未来のワークショップに出たことで

自分が何を信じるべきかが少しずつわかってきたみたい
信じることは大事だけれど盲信は危険

そういえば、満月だったね

2010年5月26日水曜日

公共施設で自主稽古

この日曜日から
自宅近所の公共施設で自主稽古を始めてみた
随分前から頭にはあったのだが
なぜだか やろうと思っていてなかなかできないでいたたくさんのことの一つだった
やってみると驚くほど簡単で 驚くほど効果的
なぜ今までやらなかったんだって
申請手続きも何の苦労もなくネットで仮申請して
数分で本登録できちゃったし
予約もネットでいつでもできる

この辺りは杉並区や中野区と違って
たちの悪い劇団員達に汚染されていないので(笑)
公共施設の係の人も もうめちゃくちゃ笑顔で親切
部屋が空いてないということもほとんどない
料金は2~300円

あ、しかし念のため「演劇」とは申請してません
「演劇」だと格段に使えるお部屋の種類が狭まるし
一人稽古なのでドタバタ騒ぐこともないから
「朗読の練習」とか「ヨガ」とか「ダンス」で申請してる
騒音や振動には人一倍気を使ってるから
本当のダンスの稽古する時は1Fのお部屋を使う予定

日曜日はなぜか和室を「ダンス」で申し込めて
結局台詞のお稽古をしました
一人でやると 批判されることがないので
かなり進む

いつも萎縮してしまっているんだ
他ではできることも
本番になっちゃえばできることも
レッスンだと先生に怒られるって感覚があって
どうにも自由にできなかったんだ
自分だけの稽古をしてみて やっぱりそういうことに気づく

その場がどんな状況でも
自分らしくやれるようになるのが今の課題

来月からはダンサーだ

2010年5月17日月曜日

俳優のノート

定価より高くなっていたからずっと迷っていて
けれどやっぱり必要だとやっと山崎務さんの「俳優のノート」を購入

確か一昨年に始めて図書館で文庫本を借りて読んだのが最初
これは凄い 私もこうなりたい
私もこんな風に真摯にお芝居と 演技することと向き合いたい
そう思ったし
山崎さんの言葉にはいちいち勇気付けられることがたくさんあった
一番覚えているのは「俳優は権力に屈してはいけない。決して」というもの
これは私に一番必要な言葉だった

そして昨日移動中にパラパラと開き
どこを開いて どこを読んでも やっぱり為になる
まるで美味しくて贅沢な食事を食べているみたいだと感じる
実際のリアの舞台を観ていないのが本当に悔やまれる
ビデオでもいいから観たい
舞台は生もの 観るのを逃すとその舞台は決して二度と観ることはできない

最近写メを撮っていて知ったのだが
人間が つまり私が目で見たこの視界をそのままカメラに収めることはできないのだということ
実際に見た花の色 私が見た月の輝き
それらはカメラの性能によって 魅力が失われてしまう
自分の目で体感するのと レンズを通して見る景色は別の次元のものなのだ
それはそれでもちろん好きだけれど

話がそれた「俳優のノート」
昨日はまた数ページ読んだだけで
自分も頑張らなくちゃと自主稽古のことをずっと考え
どこかに良い稽古場はないものかと考え
とにかく行動していこうと思い

そして私もいつかこういう本を出してもらえたら嬉しいなと思った
何事も真摯に好きなことだけを続けること

2010年5月16日日曜日

前略おふくろ様

先週ダメ出しされたactivityは身体が覚えるまで帰って何度も繰り返せばいい
activityのダメ出しならなんてことはない

とにかく回数をこなすことが大事だと最近になってようやく気づく
質は演技の神様が面倒見てくれる
飽きるまで
いや、飽きても徹底的に繰り返す
そう言えば伊藤キム氏も言ってたじゃないか
「基本を徹底的にやれ」って
何度も繰り返したその向こう側にあるイメージを拾うって

そうなんだよ実際
私にできることはとにかく何度も繰り返すだけ
それをはしょって小細工しようとしても浅いのよ
「必要な言葉は必要な時に出逢う」

たかしさんのところはちゃんとたかしさんの顔を思い浮かべること

2010年5月13日木曜日

やってはいけないことは何にもない

森へ行った 森へ 本当の意味で 森へ行った

5月8日~11日まで「輝く未来初夏の合宿ダンスワークショップ」に参加する為に
山梨の河口湖畔へ
久しぶりの輝く未来に今更 のこのことどんな顔していたらいいのかと
少し怖かった参加前でしたが
参加して本当に良かった

久しぶりの伊藤キム氏のワークは
私が大人になったからなのか
それとも彼がやはり経験豊富になったからか
昔よりずっとすんなりワークの内容が私の体と心に染みていった
そりゃああれから17年も経ってるんだ

3日目は全員で森に行き 目隠しして
裸足で柔らかい土に触れたり 樹の皮を剥いだり
本当の意味で 森へ行った
森とあんな風に触れ合ったのは生まれて初めてだった

少しだけ怖かった

それから4日目私はみんなに言った
「やってはいけないことは何もない」
私が今回のWSで一番学んだことがこれ

評価されることを気にしたり
見えない敵に怒られるのではないかと臆したり
失敗するのではないかと萎縮してしまったり
そういうのが一番つまんなくなってしまう

何でもしていい 誰かを傷つけたり
自分を傷つけたりしなければ
やってはいけないことは何もない

また行こう キムのワークショップ

2010年5月8日土曜日

ダメ出しの聞き方

昨日の心日庵が終わってから
いつもの中華屋で呑みながら
ダメ出しされる時にものすごくたくさん喋る人っているよねという話になった
私はこういうつもりでやった
でもこうだからこうだった
それがやたらと長い
演技してる時間よりも長い

勿論本番の稽古と違って
演技レッスンなので
自分が何を目指してやってみて
実際どうだったのかとコーチに伝えるのはとても大事です
私なんか「あの、あの、あの〜」と何も言えないままにいつもあたふたしておわってしまう

だけど言い訳はダメなのよ
言い訳したことで
やった気になっちゃうから
言い訳したい分を次に演技で表現すればいい

言うのは簡単だけどね
だからこそ言っておく


そして昨日はもう一つ
なんとなく暗闇に一筋の光明
今まで偶然にしか出来なかったことの
しっぽを つと 掴まえた ような気がした
私はいつもダメ出しを必要以上に聞きすぎる
抑えろと言われたら微動だにしないほど抑えてしまうし
他の人へのダメ出しまでいちいち拾ってしまう
良く言えば素直

昨日はたまたま他の人へのダメ出しを聞きすぎて
混乱して
溢れて
もうわからんっ!
もういいっ!
何にも聞かない
やりたいようにやる
と決めっ子

覚悟を決めて立ち向かったら
出てきた
待ちわびた
私の中に棲むちびっこいアーティストが
わんわん泣きそうになるのを思わず止めちゃったよ
まだ恐る恐るさ

という訳で
ダメ出しは言い訳せずに素直に聞きましょう
けれど丸呑みに聞きすぎるのはダメ
何事もほどほどにね

2010年4月19日月曜日

100円の評価

土曜日のこと
けいこちゃんに何度か誘われて
ある芝居を観に行く
それはとてもとても小さな公演で
劇場もとても小さな箱で
御代は見終わってからお好きな額だけお払いくださいとのことだった

振り返って見れば
誘われて何となく行ったイベントがなかなかいい結果になることが多いので
せっかくだから行ってみようと
それほど期待もせずに観に行って
結果 私は1円も払わなかった

正直な評価
私達は観客の好意に甘えてはいけないのです

劇場でたまたま会った知り合いの俳優さんは
100円入れたと言っていた
100円って。。。私なら逆にキツイかもw

その日のお芝居の内容はともかく
こういう小さな場所で何かをできるのはいいかもと思ったり
御代が後からっていう自分に厳しいシステムは試してみてもいいかもと思ったり
衣装は大事よねとか 反面教師的に
いろいろ考えさせられた

それから 帰りにお酒でなくお茶を飲みながら友人と芝居の話
芝居人で酒が入らずに語り合えるって素敵な経験だった

もっと毎日芸術の中に浸っていたいのになぁ

2010年4月10日土曜日

ウィンドミル・ベイビー

http://mube.officemube.com/windmilbaby2010/windmil2010.htm

和田さんからお芝居の案内が来ました
「ウィンドミル・ベイビー」

私が芝居を始めた劇団 私の生まれた場所「岸田事務所+楽天団」の演出家
和田喜夫さん演出で東京・福島・宮城と旅するそうです
東京 座・高円寺での公演日程5月8日~10日は
輝く未来の初夏のダンス合宿とかぶっているので
私は
●福島公演
6月3日(木)
〈会場〉いわき芸術文化交流館アリオス小劇場
に行く予定

いわき湯元では妹が遊湯亭という旅館をやっているので
そこに泊まって温泉に入ってという算段

まだ先のことだけれど楽しみ~

髪も短くしていい感じだし
いらないものはどんどん捨て去って
しがらみも捨て去って
いるべき場所へとゆっくりでもまっすぐに進みたい所存

2010年4月8日木曜日

停滞期

何かを「表現する」というのは
「おなかがすいたから何か食べたい」や
「眠い 寝る」と同じぐらいの
基本的欲求だと信じている

そして表現するのもご飯を食べるのも眠るのにも
大変なエネルギーを必要とする

例えば不意に電車の中で
見知らぬ男に殴られて
そんな風に仰天な出来事に吃驚して
けれどその直前には
大変仲良しだと思っていた女子から
「あんた嫌い 本当は嫌い」などとどうでもいい告白をされたりして
ますます吃驚仰天して

エネルギーをスポイルされる
スポイルされる?
スポイルって私のイメージでは
スポイトでエネルギー油(灯油みたいな感じ?)を吸われるかんじ?

で、よくわからないけれど
使い方があっているか調べる気もないけれど
スポイルされちゃって
ストーブが着火しないので

仕方なく寒さの中
一人で毛布を被ってじっと待つ停滞期

だから今日こんなことでも書けるようになったということは
多分優しい人々に灯油を少しずつ分けてもらって
弱火でもついた

さ、ガソリン掘りに行こうっと

2010年3月24日水曜日

乾いた浴室

一月に一度だけの撮影
思惑の違いも包容し
身を守る術を探しあぐね
冷たい浴室の浴槽の中
蛇口を捻りたいという
彼の欲求をなぜ抑えたのか

はからずも
浴槽を少女が落ちた掘に見立て
私は冷たく乾いた堀の中
もがき満たされる
小さな窓から注ぎ込む光

現実と折り合いをつけなければならない膿がきっと
このヒフと身体の間に沈殿し
私は息も出来ない

さっき剃刀を当てたばかりの
薄く透き通った頼りないヒフの
両の脚を小さな浴槽から突きだし
私は喘ぐ


貴方の欲望に応えることは
きっともうやめました
けれどもそれは
きっと貴方が望んだこと

コントロールされている

そんなはずのない場所で
悲しみがわき出して
あそこの変わりに
涙が浮かび
魂が繋がりたいと切望していた
だのに言葉は出ない

冷たい床
くすんだ壁
冷えきった身体に
私は固く食い縛る
全てを記憶していれば
柔らかい水を浴びられるだろう

そう呟きながら
隠したあの頃の傷に痛み
私は満たされる

帰りに小さな鉢植えをもらって
また少し満たされる

2010年3月20日土曜日

役者の力

寺山の脚本を
寺山風の演出でやれば
それだけである程度
見れてしまうのかもしれない

私は天井桟敷を生で観たことはないけれど
きっと役者の力は物凄かっただろうと
今の時代の寺山(風の)芝居を観ながら思う

天才が書いた言葉なんだから
信じて預けちゃってもいいんじゃない?と言ったのは田辺氏
力のある言葉に身を預けきれるならばそれも才能

カラマワリ
カラマワリ

十なん本もやってきて
彼らはこの時代にテラヤマの何を表現したいのか

天井桟敷みたいな演出にするならば
役者には相当の力が必要だ
言葉や身体を舐めちゃいけない
私たちはもっと研鑽するべき

脚本に負けている役者達は
見るも無残な木偶の坊

2010年3月15日月曜日

撫子

ご無沙汰だった演出家から昨日久しぶりに電話があり
出演依頼なわけではないが
ちょっと頼まれ仕事で身毒丸の撫子役で稽古につきあってくれないかとのこと
来週の2日間

身毒丸と言えば理生さんと寺山さんの共同脚本の比較的有名な作品
ルーデンスでは今野真知子さんが撫子役をやっていました
たとえ稽古だけでも理生さんの作品を本意気でやれるなら
こんなにありがたい機会はないと
2つ返事でお受けしました
思いがけないホワイトデーのプレゼント

早速送っていただいた台本を読み返し
ああ、やっぱり理生さんの言葉はしっくり来るなと

覚えようと頑張らなくても自然に体から出てくるのだから不思議
やっぱり理生さんの作品中心に行きたいなと再認識した次第です
昨年末から自分稽古で読んでいた
理生さんのシナリオ「1999年の夏休み」の母子の葛藤とかぶるものがあります
「忘れな草」の瑠々の台詞とかぶるものもあります

本当にありがたいお話
本番に臨む意気込みで頑張りたい

2010年3月11日木曜日

けいこちゃん

昨日は久しぶりにけいこちゃんと話をした
下北沢スズナリの近くのカフェで
ソファのある落ち着いたカフェ

けいこちゃんは心日庵WSで出会った
とても魅力的で不思議な女の子
不思議な子だからとても気が合う
感覚が鋭くて繊細で自分に正直
だからこそ周囲と折り合いがつかなくて
苦しんでしまったりするけど
こういう人たちが私は大好きだ

先日のオーディションがとても面白かったという話と
毎月の卓司君との撮影の進め方が昔と違うので戸惑っているという話と
好きなことを仕事にできるかどうかみたいな話と
何らかのジャンルや枠で括られてしまうと流されてしまうよねって話と
学校の先生の進路相談とハローワークの就職相談は
「本人の希望を叶えるためにどうしたらいいか」という相談ではなく
「今の実力でできることは何か」という消極的な相談だよね
ある意味制限かけられてしまうねって話とか
どうして大学行ったか、行かなかったかって話とか
やっぱり私は主役をやりたいんだよねって話とか

そんなことをいろいろ話したら
体調は相変わらず思わしくなかったのだけれど
とても勇気が出た もっと自由に動きたいと
もっと強く思えた
早いところ つまんないことに時間を割くのは辞めて
有意義な日々を送りたい

帰り道彼女からメールが来た
「今の流れに乗って ますますキラキラしてください。
そういうパッとした(またはふわっとした)空気を放ってたよ。」

2010年3月7日日曜日

引き寄せる力

とても愉快で 心地よい半日でした
あんなに素敵なオーディションは初めてです
とてもとてもよい経験でした

それは昨日のことでした
いつもの私ならきっと
評価 または 判断されるという現場で
恐怖に慄き 心堅く閉ざし 本来の半分も出せなかったことでしょう
それを引き出し審査する演出家の力はそれはそれは素晴らしいものでした
あんなに若くて美しいのに。。。。

ずっと昔 指輪ホテルのワークショップで
フィールドワークというものを経験したことがありますが
あれですね あの理論です 場の力
私はそれをうまく説明できないのですが

結局のところあの場の居心地のよさは
その場に一番大きな影響を及ぼしている人の思想が反映するわけで
集まる人もその人のエネルギーに引っ張られて集まるわけで
簡単に言うと「類は友を呼ぶ」ってやつですね

あの場にいた十数名の方々は今の私の状態を
とてもよく表しているともいえるわけだ
何だか感動するな~

昨日のオーディション主宰者様の引き寄せる力に感謝です

その力のせいなのか 不思議なことがいくつか
劇団主宰者の傘が私のと同じものでした。色も
かなり単純に嬉しい一致でした
このぐらいの偶然は普通ですが
もっと凄いのが
劇場の注意事項の貼り紙に
私の同郷の友人の名前がありました
彼女とは十数年会っていません
彼女が芝居の現場に関わっていること自体にも驚きましたが
それ以上にあの現場で彼女の名前を見
しかも昨日の主宰者側が彼女と繋がっていたことが何よりの驚きです
ただならぬご縁を感じるわけです
そして当の劇団の当の次回作にも私にはただならぬ共通点が。。。
詳しくは話してはなるまい
もし受かったら乞うご期待ですよ

しかしながら
どんなに居心地のよい場だったとしても
オーディションというものは常にたくさんの後悔が残るものです
結局のところ日々のお稽古の成果と
心持の結果がそのまま表れるだけのことです
体調が悪かったからだとか
書いてあることに気づかなかったとか
何の言い訳もできません

後悔するでなく反省して
今日からの心持に生かして行くしかありませぬ

教訓:オーディション申込用紙に写真を添付しないわけがない

2010年3月3日水曜日

読み込む

予定通り
セッション前にカラオケボックスにてオーディション用モノローグの練習
とにかく読み込んでおかないと実力に近づけない

いろんなパターンで試してみる
初見の時のトキメキが過ぎる頃
どう読めばいいのかわからなくなる
それでもとにかく読んでいくと
ある時急にひらめきがやってくる
これだ!というのを見つけたらまずはそれが第一段階
あと3日でそこまで辿り着けるかどうかが今回の勝負どころ
まだまだ甘い 舐めている

せめて後もうほんの少し

2010年3月2日火曜日

恋に落ちたような

人間目標がないと頑張れないものだ
自分なりに朗読とか 目標を持ったつもりでいたけれど
なかなかモチベーションはあがらず
どうしても客観的評価がある程度必要なのかもしれない

とプライベートな問題クリアしていくことに精一杯で
なかなかactingに関われないでいた20日間
実はずっと待っていた

オーディションの通知
期限ギリギリに届いて
それからはもう
恋人に出会えたようなときめきと期待と不安で胸が一杯

人生ってなんてハリがあるのでしょう
恋愛するよりずっと健全で
恋愛するよりずっとパワフル

オーディション用のテキストを3つ声に出して読んでみて
好きな台詞があった
どの台詞も舞台を実際に見ていて
「あの役やってみたい」と思った台詞だった

とにかくこれから5日間
この言葉達との蜜月を楽しもう

ああ、そうコアリズムも頑張ろうね ウフ

2010年2月19日金曜日

さらけ出す

昨日は刺激的な撮影で
何だかここのところの自分自身の問題と随分かぶる内容だし
年明けにSMELLの写真が15年ぶりに送られてきたことと
しばらくはこのテキストを使ってやっていこうと方向性が決まったこととか

23歳の頃
私は1ヶ月のパリ旅行から帰ってきたばかりで
いろんな出来事が入れ替わりに次々と始まり終わる時期だった
伊藤キムと出会ったのもこの頃

私は一体
自身をさらけ出そうとした時にこの道は避けては通れないのだろうか

高い難関
鬼門

しかしそれでも確かに
昨日はまさに
さらけ出す撮影であったわけだ

YUKI

2010年2月7日日曜日

迷っている

昨年の後半からずっと
長い長い時間をかけて
自分が本当にやりたいことを明確にしていこうと
日々思考を研ぎ澄ますことに執着する毎日

途中経過としては
やっぱりそもそも私ってばテレビドラマみたいな大衆志向でもなく
商業演劇もストレートプレイっていうか現代劇みたいなのも
からっきし苦手で

だって自分が観ても楽しめないものをやりたいと思えるはずもなく
でもどうせなら演技することで食べて行きたいわとか
せっかくだから有名になりたいしと何度も寄り道してきていますが

ただもう本当に岸田理生やハイナー・ミュラーの作品をやりたいのです
他のことをやっている暇などないのです
やりたいことにただひたすら突き進みたいのです

というわけで
今年心日庵のエキストラシーズンのお誘いも
思いきって参加してみないで
自分で近くの稽古場借りて
理生さんやHMのテキストを読むことにしてみたらどうだろうと思いつき
同じ時間を使うならば試して見る価値はあるだろうと
心日庵は演技に悩んだ頃にまた行くべしと心に決め

それとカナリア派さんのワークショップ申込み迷っています
迷っておりますけど
新しいことにはどんどんチャレンジしてみればよいのです
ダメならすぐにやめてみればいいのです

いいことも悪いこともない
ただやりたいかやりたくないかだけなのです

2010年1月22日金曜日

レピティション

久しぶりの心日庵レピ
人数が少なくて
その分一組の持ち時間がたっぷりあって良かった

今日は朝から憂鬱で
へとへとで
それでも芝居とか映画に関わっていられるなら幸せ

記憶がないぐらい
自分のやっていることを意識しないでいられると
つまりゾーンに入った状態になれると
いいんだってことはわかってる
難しいのはその状態にいかに一瞬で切り替えられるかってこと


打ち上げの中華が旨すぎて相変わらず食べ過ぎの毎日

2010年1月21日木曜日

変わりゆく永遠なる

この人は私を深く受け入れてくれている
この人は私をファインダーを通して愛してくれていると
改めて感じた今日の夜

大切なのは
人にどう思われているかではなく
自分が相手をどう思っているかなのだ

気の強さ

と彼は私を評して言った

2010年1月20日水曜日

雨を乞わぬ人

中野ザ・ポケットにて
黒色綺譚カナリア派
雨を乞わぬ人
を観てきました

最後の巫女が歌う前から泣きました
やっぱり芝居って上手いとか下手とかじゃないよなあ

作品としても物語としてもとても良かったですが
そこはそれ
笹森幸は女優なので
役者の好き嫌いを
書かずばなるまい

首都からやって来た女の子堂々としていて良かったです
歌も踊りも上手で顔の表情がまた大胆で感服しました。私にはあれはできんだろうなぁと羨ましい限りです

首都から帰って来た妹さんも上手だった
何かあのやりきれない哀しみに共感

うりこ役の人も上手でしたね

カズオのお姉さん役の人も踊りが上手で清々しかった

それから男子はやっぱり太鼓叩いていた人かな
一番役にすんなり入り込んでいて何の引っ掛かりもなく見れました

長男役クールで好印象

赤澤さんは言うまでもなくだが、あんなにお歌が上手とは知らなんだ
マイク片手に巫女姿で歌う赤澤ムックさんに痺れます

踊りも楽しかった
音楽劇と言うからにはもっと全編歌って踊ってかと想像していたら
思ったより歌舞は少なめでした
是非次回もっとガンガン歌っていただきたいものです

クライマックスで歌われちゃうともうたまんない

いやぁ観て良かった
いい作品見られて
作り手の皆様に感謝です

2010年1月15日金曜日

刺激的

家に帰ると
昔イオの会(岸田事務所+楽天団の研修機関みたいな会)で一緒だった信吾君から郵便物が届いていた
厚みがある
不思議に思って封を開けると中からCDとネガが出てきた

何の宣伝だろうと同封されていた文章を読むと
昔の資料を整理していたらYUKIさんの「SMELL」の時の写真が出てきたから送りますとのこと

何て刺激的!

もう15年以上前の一人芝居の時の写真だ
私の手元に過去の舞台写真はほとんどなかったし
しかも原点回帰しはじめたこの時期に送られて来るなんて

これは何だかシンクロニシティだよ

ネガはほら
こんなに刺激的!
明日ゆっくり写真を見ましょう
これは楽しみ

2010年1月11日月曜日

アーティスト・デイト


先日の第一回アーティスト・デイトは今一つ充実感にかけていた気がしてならなくて
早速取れたお休みに
アーティスト・デイト再びチャレンジ

さて、私の中の小さなアーティストは一体何をしたいのかと
耳を澄ますも
彼はなかなか喋らない
昔していたことは
教会の聖堂に行ったり
森や熱帯植物園に行ったり
図書館や劇場に行ったり
行った先々で見つけたものは数知れず

昨日はとはいえ
早めに読み合わせの会場について
グラン・トリノをロビーで見る
ちょうど約2時間

頭痛

そして結局満足しなくて
翌日には築地に走りに行く

やりたいことを自由にやればいいんだ
検閲しないで
そのうち止まらないほど出てくるはず

会社なんて糞くらえ だ

2010年1月10日日曜日

男の子

今日は台詞朗読の読み合わせで
男の子の役をやらせてもらいました
台詞は2言ぐらいでしたが
男の子役なんて初めてだし
それより何より 声優をやるのが初めてですから
右も左もわからないのでほとんど準備はしていきませんでした

オーディションの時ほど緊張もしていないし
寧ろリラックスしてました
一度読み合わせをした後 「もう少し声を潰して」と指示がありました
え?声を潰して? 何しろ声色みたいなのを使ったことがないので
具体的にどうするのかがさっぱりわかりません
でも、「男の子だから」と言われて、ああ!と思い当たりました
もっと小さい子というか 少年のイメージでいいんだと思ったら
すぐにOKが出ました

なるほど 声優さんってきっとこんな感じなのね
面白かった
そして今までやったことのない経験にちょっと感動
ありがたい機会をいただきました

やっぱりできることなら何でもトライしてみることですな

2010年1月9日土曜日

忘れな草

昨日決心したことに 背中を随分と押されたのか
昨日はたまたま一人になれたほんの数分の間に
理生さんの本を引っ張り出し 「忘れな草」の一部を書き取る
やっぱり好きなシーンは好きなんだな
以前好きで何度か読んでいた部分を書き抜いていることに気づき笑む
主人公瑠々の神をも恐れぬ強引な自由さには憧れるし触発される
こんな風に生きていく方が絶対的に美しい

それからストレートプレイを勉強している稽古場で
この台本を演じてみたらどうだろうと想像する
苦笑いが浮かぶ みんなドン引きだろうかと怖くなる
ここで怖がってどうする

私の選ぶ作品はどうして必ず誰か死ぬのでしょう?
血腥い作品でないと どうも琴線に触れないらしいです

誰かもっと背中を押してくれ と若干弱気になったりもする

2010年1月8日金曜日

morning page

相変わらず 悶々としている
演技に触れられない日々に

しかしながらそれでも細々と
昨日のはり勉ではシナリオをがっつりと読み
理生さんの「1999年の夏休み」から最後の母子のシーンを抜粋する
ああ楽しい

これからこのシーンを声に出して録音し 時間を計るのだ

最近morning pageを書いていて
これが思いのほか愛おしく
思いのほか効果的で 調子に乗って書籍も購入し
アーティスト・デイトも実践する予定だが
morning pageを書いているうちに 自分のやりたいことが
日々少しずつ明確になっていく

私は昔から思っていた
「うまい役者になりたいわけじゃない 存在感のある女優になりたい」と
下手でいい 存在感だけは失いたくない うまいけど目立たないんじゃダメなのだ

そしてそれ以上に強く思っていたのは
「理生さんの言葉を声に出して読みたい あの世界の中に入りたい」だった
役者がどうとか 演技がどうとか 芝居が好きですとか言うレベルの話は
実は私にはとても居心地が悪いもので
理生さんの台詞を発語することだけが 私にとって心地よいのだと
しみじみ思った この数日でした

邪魔する奴らには決して負けないのである
妬みたければ妬むがいい
私はもう何者にも脅かされたりしない by おふぇりや

2010年1月1日金曜日

2010年新年の抱負など

久しぶりにゆっくりお休みできるのが年末年始休暇ときたものだ
これはいかんね
もっとお休みしなくちゃ

というより 余計なデスクワークに無駄にエネルギーを費やして
頭を悩ませたりしている時間を
もっと芝居に使いたいのです

今朝も昨日もずっと頭を悩ませているのはそのことばかり
どうすればもっと芸術に触れる時間を増やせるか
どうすれば家にいても パートナーに気を使わずに台詞の練習をしたり
ヨガをしたりできるか

一人になれる時間と場所が必要だとか
そもそも もっと芸術に触れていたいと本気で思っていれば
実際そうなっているはずだとか
いろいろ考えちゃうけれど

まぁ来年もぼちぼち 無理のない程度に
けれどもう少しだけ自信を持って
余計な事に振り回されずに生きたいのです

突っ走る癖があるから 周りが見えなくなるのが怖いのね
だから飛び出せないでもぞもぞしている

たくさん舞台やっている人を見ると
単純に嫉妬しちゃうね