2008年12月19日金曜日

無垢な老女と無慈悲な少女

やなぎみわさんの写真が凄い
http://www.yanagimiwa.net/index.html

昔、私がユキコとジョシュアと3人でクラブイベントをしていた頃
私の興味は「少女の無邪気な残酷性」だった
お姫様ドレスを着てテディベアを引き裂くような少女の残酷さ

その頃
と言うよりは、つい先週ぐらいまで
つまり来春の舞台の配役が決定するまでは
「老女」というものについて
まったくといっていい程私の意識にはあがったことがなく
しいて言えば「歳をとったら、ぽたぽた焼みたいな丸めがねでかっぽう着を着たぷっくりなおばあちゃんになりたいな~。縁側でのんびり、ってな感じで」とぼんやりイメージしていたぐらいで
#ああ、これって「無垢な老女」のイメージだ
例えば「老い」に対する哀愁とか恐れとか
そいう一般的な感覚についても
さすがにまだ早いから
縁遠いものだった

そして 今回思いがけず老婆の役をやることになって
まずは調査 といつものようにネットで老婆や老女を検索していたら
やなぎみわさんの「無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語」にまっすぐにひっかかったというわけ
何しろガルシアマルケスの短編「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」からの着想らしいし、私の興味分野にひっかかることこの上ない
それはもう愛しい人にめぐり合えた程の想い

で、これは是非 できることなら
このイメージを再現したいと切に願う日々

やなぎみわさんの写真はどちらかと言うと
身体が少女で顔や手だけが老婆なのだが
これは写真だけで表現する場合はこれが一番有効なのだと思う
これを舞台で身体表現する場合
身体は老婆で顔や声が少女
というのはどうだろう

先日稽古した老人の歩行に甲高く無慈悲な少女の声が合わさったら
なんて素敵だろうと夢想する日々

2008年12月18日木曜日

魔女になりたかった

小さな頃からずっと魔女になりたかった
喘息で小児病棟に入院していた時に読んだ本で
小さな女の子が魔女になる修行をする話があって
それを真似して
一週間オートミールを生で食べたり
次の一週間は生卵を飲んだり
古い鍵に薬指の血を垂らして蝋で固めて
円陣の中に埋めたりまでした

でも、主人公の女の子と一緒で
最後に蛙を食べられなくて断念したのでした
主人公の女の子は最後に飲む薬を作る為に
材料として蛙を飼い始めるのですが
情がうつってしまい
蛙を殺せなくて諦めるのです

私の場合は気持ち悪くて諦めただけだった気がするけれど
良く覚えていないな

そう
私は女優になるよりも
ずっとずっと魔女になりたかった

一途な思いは意外に叶っていたりする

昨日は2週間ぶりの稽古で
相変わらず えらい緊張して稽古場に向かったけれど
行ってみたら 今までにないほどメンタルの状態が良くて
めちゃくちゃ辛い筋トレも
アダルトチームの特権で
途中ちょっとだけ甘やかさせてもらいながらも
思っていたより頑張れました
人ってどんなに過酷な状況にも慣れてしまうものです
まぁ、真夜中の喘息発作に比べれば20倍ぐらい楽でしたが

確かお休み前に台本を頂いて
台詞を入れてくるように言われたから
昨日はてっきり台本に入るのかと思ったら
一切入らず( ̄ー ̄?)

それでも筋トレの後は
終わり1時間老人の歩き方の様式を教えてもらいました

教えてくれた劇団の女優さんは前回の舞台で翁をやったらしく
#うら若き乙女がじい様の役なんて、凄いよね。尊敬しちゃう
その時に彼女が使った老人の歩き方を教えてもらいました
彼女は頭がよく 教え方も上手
他の子達みたいに目上の人(σ(-_-)ワタシ)に対して失礼も一切ない
やっぱり何かが優れているという人というのは
他のことも器用にこなせるし気が回る

老人の歩行様式
風姿花伝でも老人の役が一番難しいと言っている
年老いて弱ったフリを演じるのは簡単だが
人は老いてこそますます派手に元気に振舞おうとするから
そこが難しいと

老木に花が一輪咲くような感じ
この時期に
ある意味こんなに難しい役に挑戦することになるとは思ってもみなかったが
これを乗り越えたなら
私にとってとてもよい糧になるのだろう

演出家の老女のイメージは軽やかに飛び跳ねる魔女のようなイメージだそうだ
皺くちゃでシワガレ声なだけの老婆よりも
ずっと私もそちらのイメージの方が近い
「無垢な老女=無慈悲な少女」のイメージを稽古場で是非試して見たいのだけれど
そんな勇気をきっと持てますように
蛙を食べられなかったあの頃よりもだいぶ大人になったから
今度こそ蛙ぐらいは無慈悲に食べられますように

2008年12月12日金曜日

配役決定

いや、もう先週には決まっていたのですが。。。

なんと老婆の役です。
キャー!ビックリ!! (*゜ロ゜)ノミ☆(;>_<) バシバシ

出番は1シーンだけなので少ないですが
ちょっと憧れのストーリーテラーっぽい賢者とか愚者とか魔女とかそういう系統の役なのでちょと嬉しい
精霊よりはずっとやりがいがあります。
それだけ難しそうということです
少女はやったことあるけど老婆はやったことない。
新境地だ。。。ただそういう御年頃という話もありますが。

少し先輩の川崎さんと双子の老婆の役です
胸を借りるつもりで一緒にやらせてもらうので
勉強になるでしょう

他にも一応女兵士役もやるらしいのですが
こちらはいわゆる「その他大勢」の役です
兵士役は仮にも人間の役なので
今自分が取り組んでいる演技の課題とも弱冠リンクできるし
周りの女兵士ちゃん達は若い女の子が多いので
年上の人とばっかりだった部分もこれで少し挑戦モードに入れる
何かと自分に取ってはステップになりそうな舞台です

相変わらず演技よりも
身体表現がメインっぽいなぁという不安は払拭できませんが
身体表現は他ではなかなかやれないし
そういう意味ではやっておいて損はないでしょうから
ここは一つふんばります

しかし。。。。
正直言うとお客さん呼べる舞台をやりたい
いや、まだ始まったばかりだから諦めるな
みんなと力を合わせてお客さんを呼べる作品にしていくんだ
(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!

2008年12月2日火曜日

脚本分析フェーズ

普段はmixi日記で稽古日誌などを書いて
自分の為とお客様の期待感を高めるのに役立てていましたが
今回の作品の場合、あまりmixiでは書けない気分です
何故ならmixiには関係者がたくさんいます
私は暴言癖があるので 何を言っちまうかわからん
てなわけでmixiでは最近おとなし目に。。。^o^;
稽古日誌もメントレ用に手書きノートと自分しか読めないようにしてる
この方が面白おかしく脚色したりせず本心を書けるので効果的です
まぁ、日誌を義務みたいにmixiに上げる方が大変だったから
今回はこれで行きます

先日日曜日の読み合わせでは
せっかくなのでほぼ主役に近い女王スカァハをちょこっと読ませてもらいました。
本当は全編通してやってみたかったのだけど
できれば19歳でとても感受性の高い女の子のオイフェと絡みたかったけれど
冒頭のシーンからずっと演出家のダメ出しが入りなかなか前に進まないまま
時間がなくなってしまったというわけ
残念

前日に演出家不在の時は一番読みやすく演じやすいオイフェをやらせてもらった
とっかかりとしては選択は正しかったと思います
オイフェは基本的に直情型なので演じやすい
スカァハの方が難しいと思ったので
配役が決まったらもう二度と読む機会もないだろうから
ここは一つ「この場は稽古だから」と割り切ってやってみました
早い者勝ちですよ

さて、読み合わせで自分の部分を録音して(これは実は意外に今回初めて)
帰りに聴いてみました。

。。。。。結果(T_T)
・いつも心日庵でも言われているように確かにテンポリズムが一定。揺れがないので面白みに欠ける
・重厚感を出す為に落とした声が老齢に聞こえる
・声が頻繁に嗄れる。
・感情の動きが自分で思っていたよりずっと分かりにくいほど小さい

もっともっと思っているよりずっと大きく感情を表に出すようにしていこう
やって良かった

さて、先月末に脚本を頂いてから、配役は未定ですが
その方が漏れなく読めるのでこれ幸いと
配役連絡がある前に一気に脚本分析に入っています
これがなかなか面白い脚本です
とてもわかりやすい

メインの役はもちろん分析する材料も多くとっかかりやすいけれど
問題は多分今回私達が配役されるであろう『声(精霊)』
#配役未発表なのに想定して脚本読んじゃダメじゃないか~
自分一人ではコントロールできない役、割台詞と混声
とりあえず 技術的なことはもう少し先に取り組むとして

五行について調べてみたり
『糸地獄』の夏風の割台詞を思いだしてみたり(この頃はノートもきちんと取っていなかったので、思いだす以外には術がない)
『阿呆列車』で和田さんに言われた「お前は水みたいだな」との言葉を思いだしてみたり

ああ、精霊をやるなら
水か風がいいなと思い
私の要素は土だったと思いだし
他に何かアイデアを探っているところ

脚本をもらって立稽古に入る迄の今のこの時期
山崎努さんも言っていたように
役者に取って一番幸せな時だろう
役が決まっていればもっと幸せ